寒い時期に絶対気をつけたいのが、低体温症じゃ!
冬だけじゃなく昼夜の寒暖差が大きい時期も気をつけなきゃね!
寒い時期は低体温症に要注意!
ハリネズミは周囲の温度が下がっても、体を丸めて熱を集めたり体を震わせて熱を発生させたりして、自力で体温調節することができます。
しかし自分の体温調整能力を超えてしまうと低体温症になる恐れがあります。
低体温症の原因
- ケージ内の温度が下がり、平常な体温が維持できなくなるため。
※低体重、幼い、高齢の個体は特に注意が必要です。
低体温症にならない環境づくり
暖房で室内を適温に温める
ペットヒーターでケージ内を適温に保つ
寝袋をフリース素材にする
ケージの温度を適切に保つにはペットヒーターがおすすめなんじゃ!
使うときはサーモスタットも併せて使うと便利だよ!
使い方や適温などもっと詳しく知りたい飼い主さんはこの記事も読んでおくとよいのじゃ⇩
フリースの寝袋については⇩の記事にまとめているよ♪
ハリネズミの冬眠について
おでたちがじっと丸まって動かないでいると、冬眠しているのかな?って思う飼い主さんがいるんだって!
冬眠しているからそっとしておいてあげよう♪
と放置するのは危険なのじゃ!
だっておでたちハリネズミは冬眠しないんだよ!
ハリネズミの中には自ら体温を下げて冬眠し、冬を越す種類もいます。
しかしわたしたちがペットとして飼育するヨツユビハリネズミは冬眠しません。
なので冬眠しているような姿が見られたら、それは冬眠ではなく低体温症を起こしています。
命に関わるので迅速な対応が必要です。
低体温症の症状
こんな症状が見られたら、低体温症の可能性があるのじゃ!
症状と合わせてケージ内の温度もチェックしてね!
体が冷たい
ぐったりしていて元気がない
丸まったまま動かない
動きがいつもより鈍い
呼吸が浅い
いつもより呼吸が少ない
ふらついている
ただし、これらの症状は低体温症以外の病気が隠されている恐れもあります。
例えばハリネズミがふらついている場合は、ハリネズミふらつき症候群(WHS)の可能性があります。
低体温症を疑う場合は、まずお腹を触って冷たいかどうかも確認してみてね。
いずれにしても上記のような症状が見られたら、素人判断は危険です。
できる限りの応急処置をして、速やかに動物病院を受診しましょう。
低体温症の応急処置のしかた
体を温める
体を温めるときのポイントはゆっくりと温めてあげることです。
ペットヒーターや湯たんぽなどを使い、じんわり温めましょう。
温度はハリネズミの体温より少し高めに設定をします。
人肌の温かさも有効なので、道具をすぐに用意できない場合はタオルに包んで飼い主さんのお腹などに当てて温める方法もあります。
水分補給をする
水分補給をする場合は、温めた経口イオン水を与えてあげましょう。
経口イオン水は、ぬるま湯にポカリやはちみつを薄めたものがおすすめです。
自力で飲めない子に無理に水分を与えると誤嚥につながる恐れがあり危険です。
その場合はシリンジなどで口を湿らす程度に与えましょう。
体を内側から温めるためにも、冷たい水を与えるのは避けるのじゃぞ!
速やかに動物病院へ
応急処置で症状が改善されればしばらく様子を見てもよいですが、念のため動物病院を受診した方が安心です。
低体温症以外の病気の可能性もあるため、症状が現れてからなるべく早く動物病院の受診をおすすめします。
おわりに
低体温症は冬だけでなく、秋の冷え込みや夏の冷房の冷やしすぎなどでも起こる場合があります。
いずれも飼い主が気をつければ防げる病気なので、寒さ対策や温度管理を徹底しましょう。
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