ここでは夏の代表的な病気、熱中症について見ていくのじゃ!
熱中症は飼い主が気をつければ防げるから、対策と対処法を覚えておこうね!
夏は特に要注意!ハリネズミの熱中症
熱中症と聞くと人間の病気のように思えますが、実はハリネズミも熱中症になってしまいます。
ハリネズミは人間のように汗をかけないので、暑いときは体を広げて体熱を逃がすなどの体温調節をしています。
では、一体どのようなときに熱中症になってしまうのでしょうか?
熱中症の原因
- ケージ内の温度や湿度が上がり、体に熱がこもってしまい体温が上がるため。
※太っている、幼い、高齢の個体は特に注意が必要です。
熱中症にならない環境作り
エアコンや除湿などで徹底した温度管理をする
直射日光が当たる場所にケージを置かない
空気がこもらないよう、ケージの通気性をよくする
ほかにもハリネズミが涼める場所を作ってあげることも大切じゃぞ!
おでの部屋には夏場はテラコッタトンネルを置いてもらってるよ♪
天然石のマットを敷くだけでも十分じゃぞ!
おでたちが過ごしやすい温度や湿度については⇩の記事で詳しくまとめているよ!
熱中症の症状
こんな症状が見られたら、熱中症の可能性があるのじゃ!
症状と合わせてケージ内の温度もチェックしてあげてね!
- ぐったりして元気がない
- 丸まって動かない
- 呼吸が荒い
- よだれや泡を吹いている
- 口を開けている
- 耳など体が赤くなっている
- ふらつきがある
体が熱い
痙攣を起こしている
ただし、これらの症状は熱中症以外の病気の可能性も考えられます。
例えばふらつきがある場合は、ハリネズミふらつき症候群(WHS)の恐れもあります。
しかし安易な自己判断はせずに、応急処置をしたのちに速やかに動物病院を受診するようにしましょう。
熱中症の応急処置のしかた
体を冷やす
ハリネズミの様子を見ながら行います。
泡やよだれが出ている場合は誤嚥に気をつけましょう。
飼い主さんが慌ててしまい、急いで体を冷やそうとするのはNGです。
急激に体が冷えるとハリネズミに大きな負担がかかってしまいます。
冷やすときは、わきの下や鼠径部を中心にゆっくり冷やしてあげましょう。
ハリネズミの体温を意識し、冷やしすぎないよう気をつけます。
一気に冷やしすぎると平熱より体温が下がってしまって危険なんじゃよ!
水分補給する
水分を与えるときは、ぬるま湯にポカリやはちみつを薄めたものを与えるのがおすすめです。
用意ができない場合は水でも大丈夫ですが、冷たいお水はNG!
しかし、自分で水を飲めない子に無理に水分を与えようとすると誤嚥につながる恐れがあります。
その場合はシリンジなどを使って、口を湿らす程度に与えるだけでOKです。
弱った体に冷たいお水は胃がびっくりしちゃうんだ……。
だから常温~ぬるま湯にしてあげてね!
速やかに病院へ
応急処置で症状が改善されればしばらく様子を見てもよいですが、念のため動物病院を受診したほうが安心です。
熱中症以外の病気の可能性もあるため、症状が現れてからなるべく早く動物病院の受診をおすすめします。
おわりに
熱中症は飼い主が気をつければ防げる病気です。
温度設定など環境づくりに配慮し、万が一熱中症になった場合は適切な処置をしてあげましょう。
コメント