ハリネズミの病気

ハリネズミの膿皮症|腫瘍との見分け方、治療法は?

キッドくん
キッドくん
ある日突然、おでの脚がなんか腫れてたの!
ハリ博士
ハリ博士
突然のことできっと飼い主さんもビックリしてしまうと思うのじゃ。でもまずは落ち着いて、症状と様子をよく観察することが大切なんじゃよ。

・このページでは……

☆膿皮症ってどんな病気?
☆膿皮症の原因と症状
☆膿皮症の治療法
☆膿皮症と間違えやすい病気
☆キッドくんの症例と治療経過
がわかります!

キッドくんの左前脚が腫れている……

キッドくんいつもの健康チェックの時間、左前脚が腫れていることに気づきました。
キッドくんが生後8ヵ月の出来事です。
その時につぶやいたTwitter記事がコチラ⇩

〈症状とキッドくんの様子〉

・左前脚の一部が赤く腫れている
・中心に膿のようなぷつっとしたデキモノがある
・痒みはなし
・歩行は通常通り
・脚を気にする素振りもなし
・食欲もいつもと変わらず旺盛

見た目と反してキッドくんは元気そうでしたが、何かあっては大変なのですぐに動物病院へ連れて行きました。

病院では丸まって患部を見せてくれない恐れがあるので、携帯で患部を撮影しておきました。

これがすごく役立ったので、幹部の写真や様子がわかる動画の撮影をおすすめします!

そして結論から言うと、キッドくんは膿皮症でした。

触診して患部を診たドクターからすぐに告げられた病名。
念のためダニとカビの検査も行いました。

あまり耳慣れない病名なうえ、ハリネズミの飼育本関連にもあまり書かれていないのでとても不安でした

膿皮症とは

膿皮症は犬に起こりやすい病気とされている皮膚疾患です。
本来ハリネズミの中にいる常在菌が、何らかの理由によって異常に増えてしまったため皮膚に湿疹ができる病気を言います。

見た目はニキビのような膿疱(のうほう)ができる、米粒状の丘疹(きゅうしん)ができる、皮膚がただれてびらん状態になるなど様々です。

素人判断では診断が難しいため、必ず医師の診断を仰ぎましょう

膿皮症の原因

犬の場合は毛穴の閉塞からくる細菌感染や洗いすぎ、間違ったブラッシングなどが挙げられます。

でもハリネズミの場合ははっきりとした原因がわからないことも多いのです。
実際キッドくんは膿皮症を繰り返してしまったため、細菌検査なども多く行いましたが原因特定には至らず。

結論「そういう体質なので様子をみる」となりました。

ハリ博士
ハリ博士
ハリネズミの病気は症例も少なく、まだわからない事が多いのじゃ…。
キッドくん
キッドくん
なんでかわからないけど2ヵ月に1回位のペースでブツブツできちゃうの!



膿皮症の治療法

先にも挙げたように、ハリネズミの病気はまだ「これ!」と確定して診断できないものや治療法が探り探りなものが多くあります。

ここではキッドくんが実際に治療した内容を紹介します。
病気の症状や個体差があるため、これが絶対ではありませんので参考としてご一読ください。

抗生剤の投与

一般的な治療法は内服薬です。
キッドくんの場合は抗生剤を朝晩2ml、2週間続けました。
キッドくんはお薬が苦手だったので、甘いシロップを交ぜてもらいシリンジで投与しました。

キッドくん
キッドくん
めちゃくちゃ美味しくてお薬タイムが毎日の楽しみだったよ!

服薬について

抗生剤は飲み切るのが基本です。なので症状がなくなったと思っても処方された分は必ず飲み切るよう言われました。

ただ抗生剤は短いスパンで繰り返し飲むという飲み方が一番よくないそうです。
理由は抗体ができて抗生剤が効かなくなってしまうから。
ハリネズミに効く抗生剤は数が少ないので、いざというときの選択肢を減らしたくないですよね。

ドクターからは1回投与したら最低でも2ヵ月は同じ薬の投与は避けてほしいと言われました。

※ハリネズミの病気の種類、症状によってはこれに当てはまらない場合があるので、かかりつけ医にしっかり確認しましょう。

キッドくんの膿皮症は痒みを伴わない場合、自然にかさぶたになって治ることがほとんどでした。
現在は重症化しなさそうな場合は、服薬はせず様子をみるようにしています。

塗り薬を塗布


実のところ、あまりおすすめできません
舐めても問題ないというお薬をいただきましたが、舐める舐める!

キッドくんの場合、気になって患部を舐めたり噛んだりして、症状の悪化を招きました

塗り薬は相性が左右されますので、ドクターとよく相談して使用を検討しましょう。

薬浴をする

皮膚を保護し、汚れを落とす薬液の入ったシャンプーで洗ってあげる方法です。
必ず医師の処方、指導の元で使用しましょう。

これは治療法というより予防法で、膿皮症があるときは沁みて痛そうだったのでしていません。

お風呂はハリネズミにとってストレスにもなるため、頻繁には行えないのも難点です。

キッドくんのその後の治療経過

左前脚だけだった膿皮症が他の脚にも移って3つになりました。
いずれも痒みはなさそうで、薬も徐々に効いてきました。

次第にかさぶたになって膨らみました(血腫になったのではと心配しましたが、ただのかさぶたでした)。
1週間くらいして自然にかさぶたがポロリ!

周りの毛も一緒に抜けましたが、幸い跡に残らずきれいな元の状態に戻りました

ちなみに……

キッドくん
キッドくん
かさぶたは全部おでが食べちゃった!

キッドくんの膿皮症・その他の症例

キッドくんはその後も原因不明で何度も膿皮症を繰り返します。
その時々で症状が違ったので、いくつかの症例を紹介します。

痒みを伴う膿皮症


キッドくんがかかった膿皮症で一番症状がひどかったものです。
同じ左前脚にできたにも関わらず、このときは痒みが強く自分で噛んで患部をえぐってしまいました。

ハリネズミはちょっとしたことで自咬症(皮膚を噛むなど自分の体を傷つける行為)を起こす可能性があります。

このままキッドくんが患部を自分で噛み続けてしまったら断脚の可能性があると言われましたが、なんとか噛まずに完治することができました。

とにかく色んな場所にできる


膿皮症は体の柔らかい部分にできやすいそうです。

キッドくんは脚以外にも脇の下、お尻、お腹、ほっぺ、耳、そしておちんちんにまで!とにかく色々な部位に膿皮症ができました。

多いときには一度に耳に3つも!

キッドくん
キッドくん
ちんちん痒かった!

膿皮症と間違えやすい病気

膿皮症のような症状が出る病気として、他にはダニやカビの感染、骨折、腫瘍などが挙げられます。

ダニや真菌症の場合は一部分を痒がるというより、体全体を痒がることが多いです。

骨折の場合は脚を引きずるなど、歩き方に変化が見られるでしょう。

腫瘍は赤黒くなり膿皮症より広範囲に腫れることも多く、痒みを訴えることはあまりありません。

しかし残念ながら素人判断では見分けがつきにくく、膿皮症の特徴である膿のデキモノも掻きくだしてびらん状になると、見た目だけでは判断できなくなります

適切で正確な処置をするには、腫れている箇所をを見つけたら早急に動物病院を受診するようにしましょう。
細菌検査やレントゲン、超音波などで適切な診断が可能です。

皮膚の腫れやデキモノを見つけたら、素人判断はせずすぐに病院へ!
「いつから」「どんな症状で」を正しく医師に伝え、診断を仰ぎましょう。